AVライブラリ主任の久保宮さんは苦々しげにそう語った。高い機材を揃えれば、当然その分維持費がかかるのも現実だ。実際に、マルチメディアへの対応ということで、数台のパソコンはインターネットに接続されていたが、ウェブ閲覧だけに使用されたり、不正ソフトをインストールしてしまうなど問題が多発したため、ネットワーク切断という対処に踏み切らざるをえなかった。  また、発音学習のソフトがあるにもかかわらず、ブースが防音ではないため、使えないなどの問題点も挙がっている。

 「かつてはプリンタも使用できたのですが、消耗品代もばかになりません」  しかしここにはただ時間を潰す目的だけでは惜しい設備が整っている。現在は教授専用だが、受付奥にあるAV編集室ではプロ仕様の映像製作機器・ソフトが導入されており、また各ブースでもデジタルビデオの取り込みが可能で、一般家庭ではなかなかできない動画編集まで気軽に楽しめる。DVDソフトも今後積極的に買い足していく予定だ。

 「英語の教材も揃っているし、授業と平行して自習室として活用したり、また感性を磨く場所としても活用して欲しい」  日本の大学にこれだけ大規模で設備が整ったところはそうは無い。モラルと節度を守って使用すれば、感性の充足から自己顕示まですることが可能だ。

 休み時間に暇を持て余している人のみならず、表現者から語学学習者まで、ライブラリは幅広く受け入れてくれる。あなたはそのどれに当てはまるだろうか?        (舛井一文)

 

  


 

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