危機管理体制を大学に聞く 前編

学内ネットワークの安全性


 「法政大学すべてのユーザのセキュリティ確保と不正アクセス防止のため、下記期間内にパスワード変更を必ず行ってください」。

 このような内容の電子メールが昨年十二月、本学のコンピュータ利用登録をしている学生全員の もとに届いた。

 この事態について本学総合情報センター所長西谷隆亘工学部教授に取材した。それによると昨年十二月初旬、本学のネットワーク監視ログに外部からの不正侵入痕跡が発見されたという。よって利用者のパスワードが盗難された可能性があるとして、所長の判断でパスワードの変更を求めたというものが経緯。パスワード変更期間は十二月七日からまでの七日間。学生をはじめ、教職員を含む学内の利用登録者二万六千人中、期間中にパスワード変更をしたのは一万二千人。残りの一万四千人のパスワードを無効にした。無効になったパスワードでは情報カフェテリアの利用ができないほか、自宅からのインターネット接続もできないので、利用者は注意して欲しいとの話であった。

 パスワードの再交付は、情報センターの窓口へ学生証を持参すれば受けられる。これは十二月の冬季休業にかかる期間だったため、講義に支障が出なかったと情報センターでは話している。

 現在までに不正侵入による被害の報告は入っていない。「パスワードを全員分変更したので、利用者に心配をかけるようなことはない」と西谷教授は話す。 ネットワークのパスワードは、キャッシュカードの暗証番号と同じである。他人に知られないようにするのはもちろん、随時変更することが重要である。しかし学生のなかには、登録されてから一度もネットワークを利用したことのない人、または「パソコン初心者」といわれる人がいるのも事実である。そうしたパスワードの管理が不十分な人ほどネットワークの犯罪に巻き込まれやすい。一人のパスワードが漏れると、コンピュータネットワーク利用者の全体に迷惑をかけるので注意する必要がある。  

ウイルス対策

 昨年九月の「Nimda」や今年一月の「Myparty」など、昨今大流行しているコンピュータウィルスの対策も聞いてみた。ネットワークシステムは情報センターで防御するが、新種のウィルスが発見されると、その情報を利用者に電子メールで配信するという。また、情報センターが管理するコンピュータにはすべてウィルス対策ソフトが入っているという。  

 ウィルスは個人では、メールをやり取りする場面で感染しやすい。不審な相手からのメールは開かない。添付ファイルは、むやみに開かない。このようなことを利用者が守れば、ウィルスのかなりは個人で防ぐことはできる。

 

  


 

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