いよいよ就職ガイダンスも始まった。そろそろ本格的に就職活動を意識し始めたという三年生も多いのではないのだろうか。そして実際に始める段階になって一番お世話になるであろう場所が就職部。今回はそこを取り仕切る就職部長にお話を伺った。

まずは今年の内定状況を分かっている範囲で教えてください。

 「今現在全四年生の約六一%が企業から内定をもらっています。これは大体、例年並といえると思います。残りの三九%のうち一七%は就職を希望しないようです。学部別に見ると文系の学部はどこもほとんど差がありません。国際文化学部、人間環境学部は今年が第一期生だったことを考えると健闘したといえるのではないでしょうか」

人気の職種・業種などは

 「やはりマスコミ・金融といったところでしょうか。必然的にこういう業種は狭き門になってしまいますね。また、事務職を希望する学生も多いのですが、特に男子学生の場合まずは営業から、という場合も多いようです」

女子学生の就職状況はどうか 

 「意外に思うかもしれませんが、現段階ではほとんど男子学生と状況は変わりません。むしろ女子学生の方が就職できている業種もあります。企業の人事担当の方も、女子学生は目的意識を持って面接でもしっかり答えていると、大変評価しています。そのようなことから頑張っていると思います」

最近資格をとることが必須のような雰囲気があるが、

それについてどう思うか。また実際に役に立つのか。

  「もちろん資格を目指すことは良いことなのですが、それで内定が決まるということはほとんどありません。一部の専門職を除いてはもっているに越したことはないという程度です。またそういった資格類をとるために大学を犠牲にして専門学校等に通う学生もいますが、私はあまり意味がないと思います。それよりも授業、ゼミ、サークルといった学生生活を充実させることを優先すべきだと思います」

就職活動がどんどん前倒しになって

早くから始めなければいけない状態をどう考えるか

 「確かに異常な事態だとは思います。そんなに早い時期から自分のやりたいこと、適性などを見つけられる人は少ないと思いますしね。これは前述した就職を希望しない人が一七%もいることとも関係があるのではないでしょうか」

最後に、これから就職活動を始める三年生に一言お願いします。

  「最近はインターネットでの就職活動が一般化していて、それでほとんどを済ませてしまう学生もいるのですが、それだけでなく就職部に足繁く通って欲しいですね。過去の膨大なデータがありますし、様々なアドバイスも出来ると思います。後は、最後まで諦めず粘っこく頑張って欲しいですね」

『取材・文』沼田 康彦

 



 

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