就職は人生の重要なポイントである。誰しもが納得のいく会社に就職し、やりたい仕事に就きたいと考えるのではないだろうか。しかし学力で決まる大学受験とは違い、内定を決めるのは、最終的には運とその会社に縁があるかどうかである。残念ながら望んだ結果にならなかった人が毎年多くでるのもまた事実だ。だが、就活前に情報を少し知っておくだけで内定にぐっと近くなることもできる。ここではそういった情報を実際に就活した私の立場から紹介していきたい。(注・ここで紹介する情報は二〇〇二年度を元にしていますので、今年情報通りになるかどうかは分りません)

採用時期はいつから?

 採用時期は年々早期化の傾向にあるのはご存知だろう。セミナーや一次選考会が十二月に行われる会社もある。しかし、ほとんどの会社は早くても二月からの採用が主流なので、一月は後期試験に全力を注いでもらいたい。ただし、エントリーは二月前にしておいたほうが無難だ。冬休みの間に企業HPや就職サイトからエントリーするとよい。尚、行きたい業界が見つからない場合はできるだけたくさんエントリーしておいくことが、後々の選択肢が広がるという意味でもお勧めする。また、選考時期が業界によって異なるので注意してほしい。

事前準備は?

 大部分の会社はSPIという知的能力検査を一次選考に組み入れることが多い。そのためSPIの問題集を事前に解いておくと選考も楽に進めるようになるだろう。面倒だという人は、本番前にいくつかの会社のSPIを受けておくとそれだけで練習になる。そしてリクルートスーツの購入を忘れずに。

 就活用履歴書は生協で法政のロゴ入り就活用のものを購入する。そして重要な顔写真だが、インスタントではなく絶対に写真屋で撮影してもらった方が良い。大手百貨店の写真屋や生協の写真サービスなどは通いやすくて便利。

スキルは必要?

 よくスキルや資格は必要かと聞かれるが、実際それほど必要ないというのが現実のようだ。ただし英語だけは会社によっては仕事における絶対条件であるため、必要となることもある。そのため今のうちにTOEICを受けてスコアを確認しておいた方がよいかもしれない。また、AFPや宅検など金融業界に必要とされる資格もあるが、資格保持者が多いため内定を確定させるほどの効果は期待しないほうが良い。

受験する立場

 就活をしばらく行うと、意外にも会社はすべての学生を平等に選考していないと気づくはずである。その主たる要因は学歴差別、男女差別、コネの有無だ。偏差値の低い大学は説明会にも呼んでもらえない場合がある。法政の場合は幸いにして選考のスタートラインにつくことはほとんどの会社で認められているようだ。ただし総合職採用の場合、女性を採用しない会社もいくつかあるので注意が必要だ。過去の採用実績をみて、公平な選考をしている会社を志望するのも必要なことである。逆に自分にスキルがなく、高学歴しか採らないような会社でも知人の紹介や、自分で開拓したコネによって内定を得るケースもある。結局就活は要領のよい者が有利なのかもしれない。

就職活動を行うに向けて

 就職活動期間は恐らく長いと感じるだろう。交通費やら写真代やらでやたらとお金も消費する。もし貯金がないのなら今の時期にバイトなりして資金を稼いでおいたほうがよい。そしてもし落ち続けても、自暴自棄にならず根気よく就活を続けることである。法政だからといって大手の会社名にびびる必要はないし、資格やスキルがないからといって受験を遠慮する必要もない。「この仕事がやりたい」とか「興味がある」という熱意があれば十分なのだ。だから三年生は今のうちに十分業界研究をして、やりたい仕事を見つけて欲しい。ガイダンスや説明会への参加が就活のスタートではなく、この意識を持つことが就活の本当のスタートだ。

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