多摩 イラク戦争シンポジウム開催


 四月二十七日、多摩キャンパスB棟三〇一教室にて、Tama Can Change(以下TCC)主催のシンポジウム「イラク戦争を考える」が開催された。一部は教授の講演、二部は学生を交えた意見交換を行う形で進められた。

  パネリストは経済学部・奈良元英佑教授(中近東現代史・米国中東政策)、佐々木隆雄教授(米経済論)、社会学部・増田正人教授(現代世界経済)、羽場くみ子教授(国際社会・国際政治)、大崎雄二教授(アジア研究・メディア論)の五名で、各人の視点からイラク戦争に対する意見を論じた。

  今回のシンポジウムでは参加した学生からも活発に意見が挙がり、終了予定時刻は閉校時間まで延長された。「多くのことを考えさせられました。それに教授の考えに自分の意見を言える場はあまり無いので面白かったです」(社・三女)。また教授側も学生の反応に対し、「これほど学生から意見が出るとは思わなかった。受け身の学生が増えている今、学生と教授が直接意見を交換することこそ大学の原点」(大崎教授)と語る。

  また、シンポジウム開催に合わせ、四月十七日〜二十五日には「Peace Cafe〜What is Peace?」が開かれた。期間中エッグドームカフェでは学生が撮ったパレスチナ・カンボジアの写真やイラク戦争の風刺画などが展示され、フェアトレードや音楽演奏、教授と学生の座談会が連日行われ、学生に対する平和と戦争の問題提起の場となった。

  多摩キャンパスの活性化に努めるTCCは今年で三年目を迎える。代表の小島菜穂さん(社・四)は「今回のシンポジウムは戦争について語るだけではありません。TCCが目標としている人と人とのつながりをもとに開きました。今回の結果として学生と教授のつながりができました。また、他大学から写真展示で参加する人もいます。これからも手段、形は様々ですが、人の輪を広げて多摩の活性化をしたいですね」と語る。

 

 



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