多摩 イラク戦争関連 シンポジウム開催


 六月十九日、本学多摩キャンパスB棟二〇二教室において、学生、教員有志で構成される「多摩キャンシンポ実行委員会」主催によるシンポジウム「検証『イラク戦争』と報道―バグダッドの取材現場から―」が開かれた。

 司会・進行は須藤春夫社会学部教授。パネリストにはテレビ朝日系列「ニュースステーション」、TBS系列「筑紫哲也 ニュース23」などで映像報告、中継リポートを行ったアジアプレス・インターナショナル所属の綿井健陽氏、社会問題やメディアに関するジャーナリストであり、社会学部兼任講師である小田桐誠氏を迎えた。

 前半はパネリストによる講演、後半は参加者からの質疑応答という形式で行われた。

 講演で綿井氏は、バグダッドにて取材を行った際の映像を交えた報告を行った。今年三月から四月にかけて現場取材をしていた綿井氏は、戦下のバグダッド市民を映し、「攻撃される側と、攻撃する側から見た戦争は大きく異なっている」と述べた。また小田桐氏は、開戦後の現地での取材体制の問題点の指摘や、従軍取材の限界についてなど、イラク戦争におけるジャーナリズムのあり方についての講演を行った。

 今回は四月二十二日に行われた公開シンポジウム「イラク戦争を考える」をふまえ、さらに現場で取材をした記者の生の声や、メディアの役割についての見解をもとに、パネリスト・学生・教員それぞれが自由に議論を交わす場となった。参加した学生(社・二)は「綿井氏の映像には衝撃を受けた。日本で放送されているものと現地は違うものだと実感した」と話した。

 上杉恵理子実行委員長(社・四)は、「学生の関心の高さを強く感じた。時間の都合など反省の点も多いが今後も関心の高いテーマを選んでいきたい」と語る。

 なお次回は七月八日十五時より総合棟三階教職員食堂で、今回の議題を基に討論会を行う予定。  

 

 



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