元本学総長・参議院議員

中村哲氏 偲ぶ会開催


 八月十日、中村哲元本学総長が肺炎のため亡くなった。享年九十一歳。

 中村氏は、一九一二年東京生まれ。四三年に東京帝国大学法学部卒業。四六年に本学法学部予科講師となり、教授、学部長、常務理事を経て、五十六歳のときに総長に就任し、以後八三年まで十五年間在任。

 総長辞任後は、八三年の第一回参議院比例代表選挙に日本社会党第一位指名候補として立候補し、八九年まで参議院議員として北方・沖縄問題小委員会委員長を務めた。

 今月二十三日には、「元総長中村哲先生を偲ぶ会」が本学ボアソナード・タワー二十六階スカイホールにて開催された。会には二百人を超える人々が訪れ、中村氏の生前をたたえた。

 中村氏は、丸山眞男などとともに民主主義の啓蒙活動で活躍し、この時期の評論や随筆を収録したものに『知識階級の政治的立場』(小石川書房、四八年)、『不安と反抗』(法政大学出版局、五四年)がある。また、『国法学の史的研究』(四九年)、『日本国憲法の構造』(五六年)や、丸山眞男・辻清明と共編の『政治学事典』(五四年)など、専門分野の著作・論文も多数出版している。

 

 



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