成績履修表送付

　今年度より国際文化学部を除く全学部を対象に、七月上旬に学生の成績履修表がその保証人へ送付される。

　成績履修表には前年度までの修得科目名・単位・評価、不合格科目名、当年度の履修登録単位数に加え、修得単位数から見た学生の意欲度及び達成度等が掲載される。

　 実施に至った背景には、成績や履修状況への父母の関心の高さや、送付の要望が大学へ寄せられることがある。大学は履修表の送付を通して、父母懇談会会場で成績通知書の配布を受けていた参加者と欠席者との情報格差を埋めることや、同規模他私大での実施状況を考慮に入れ、父母の不安解消を図り、さらに学生と父母とのコミュニケーションの促進をもねらいとしている。

　 以前から国際文化学部、人間環境学部では九月、三月に、工学部では三月に成績表が保証人宛に送付されており、国際文化学部以外ではそれに加えての送付となる。なお、通信教育部生、大学院生及び学費納付書送付先を学生本人とした場合を除く。また、手続きを取れば送付を不要とすることができるようにした結果、一五四名が申し出た。

　二年次以上の学生に対しては、今年四月、送付実施の通知が学費振込用紙に同封され、郵送された。しかし、その旨を知らないという学生もいる。送付について、学生は「学費を払っている親に成績を知られるのは当然のこと」と抵抗なく受け入れる態度が見られる一方、「大学生にもなってそこまでする必要はないのでは」といった声も聞かれる。