学生会館で盗難が多発中


 今年度に入ってから、学生会館で盗難事件が多発している。

  六月に起きた事件だけでも、現在までに五件を超えている。主に音楽系サークルなどの、高価な機材を使用するサークルが狙われる傾向にある。狙われたサークルは、ドアに鍵をかけていない、もしくは外部から容易に鍵をはずせるようにしてあったという。

  また、盗難事件の被害は、サークルだけに留まらず、第一文化連盟の本部にまで広がっている。六月三日の深夜、本部室のロッカーの鍵が外され、中にあった現金数万円が抜き取られているのが発見された。

  特にひどい被害にあった音楽系サークルNSPでは、六月一日の昼に、ギターやベース、マイクなどが数点盗まれているのが発見された。前日の深夜、部員が帰宅した後の犯行だったと見られ、被害総額は計十万円を超える。盗まれた物の大半はサークルの物ではなく、部員個人の所有物であった。中には、相当思い入れのある物を盗まれた部員もいるという。また、現場にはサークルに対する中傷文までが残されていた。

 この事件について、NSPの代表は、「もし同じ法大生が犯人だったら、残念でならない。」と落胆の色を見せている。また、鍵の管理について質問したところ、「盗難にあってからは、鍵の管理を見直し、徹底した」との回答が返ってきた。このサークルでも盗難に遭うまでは、外から簡単に開けられるようドアに鍵を設置してあったと言う。

 連盟は犯人に対して早急に自首し、盗品の返却と、謝罪をするように呼びかけている。しかし、どの事件においても、犯人はまだ捕まっていない。盗難の再発防止のため、連盟側は深夜に見回りをするなどの対策をとっているが、やはりそれだけでは不十分である。一連の事件は、施錠の不注意や危機管理の不徹底の結果発生している。個々のサークルがもっと鍵の管理をしっかりして、危機意識を持つ必要がある。

 

 



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