本学にもSARSの影響


 本学のホームページでは、五月一日より、「SARSに関する緊急連絡」という形で学生に注意を呼びかけている。WHOや外務省のサイトへのリンクもできるようになっており、外務省の危険情報発出レベルに対応した大学からの勧告を載せ、学生が慎重な行動を取れるように、定期的に更新し、最新情報や知識を提供している。

 国際文化学部には、二年次の全学生が夏以降に短期留学するSA(スタディー・アブロード)プログラムがある。SA先には、中国や韓国も含まれており、これらの地域を希望する学生への対応は、現在検討中であるという。大学側は、WHOのSARS伝播確認地域や、外務省の危険情報発出地域などの情報をもとに、実施の是非や延期などの判断をしていく態勢だ。中国の協定校は上海にあるため、今のところ危険地域にはなっていない。万一中止の場合は、日本でのSA同等の履修など、学生に不利益にならないように配慮するという。現在はSARSの動向を見守りつつ、様々な場合に対処できるよう、態勢を整えている段階だ。

 さらに、本学には国際交流プログラムとして、派遣留学生や交換留学生受け入れなどの制度がある。すでに中国と台湾に留学していた五名の学生に関しては、中途一時帰国というかたちで全員が帰国済みだという。また、今年の秋に受け入れる交換留学生については、中国からの学生はいないということだ。

 大学は、休学して自費留学している学生への連絡が取れないことを問題として挙げている。危険地域にいるそういった学生から大学に連絡があった場合は、帰国を勧める方針だ。大学の勧告によって帰国した学生から希望があれば、休学を取り消した上で、履修登録を認めており、すでに、数名の学生がそのような対応を受けている。  大学からは学生に対して、今後も慎重な行動を呼びかけていき、特に、夏期休暇中にSARSの伝播確認地域や危険情報発出地域に海外旅行を予定している場合には、細心の注意を心がけてほしいとしている。

 

 



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