法政大学アメリカンフットボール部(トマホークス)は十二月三日、さいたまスーパーアリーナで行われたクラッシュボウル決勝で日本体育大学(ゴ―ルデンベア―ズ)を下し七年連続九回目の関東制覇を達成した。これによって十七日に行われる、関西リ―グ1位の関西学院大学と対戦する甲子園ボウルへの出場を決めた。
前半開始5分24秒、法政大は1シリーズ目からQB井川からのピッチを受けたRWR山岸が見事な左へのリバースで54ydを走りTDを決める。日体側はQB中村のパスでゲインを図るが、これに対し法政守備陣はSF塚野(裕)などの活躍でエンドライン際のTDを防ぐ。
第2Q、法政はTB薄井のランで7点を追加得点。これに対する日体は前半終了8秒前かろうじてTDを決める。 第3Qからは攻守とも終始法政のペースでゲームは進む。
「前半パスを通される場面が多かったのでハーフタイムではそこを修正した」(法政大森監督)
TB小高、UB篠原、WR大野らのTDで23点。3QではST内田が日体大のリターンを日体エンドゾーン内でタックル。めったに見ることのできないセイフティーで得点を決めている。
第4QはUB白木、TB薄井、TE森田らのTDで20点を獲得し、合計得点は65点。日体は3Qで7点、4Qで6点。合計得点は23点にとどまった。
試合終了後の記者会見で大森監督は「今年はスター的なプレイヤーはいないがその分チームワークでがんばってきた」と語った。
また試合中激しいラッシュをみせた法政キャプテンLB志賀、そして攻撃の要、QB井川は例年甲子園ボウルで勝利できないことに触れ、今年度法政がスローガンとして掲げていた「挑戦」を強調した。
法政はそのために今年度ハワイ大学よりコーチを招き、法政「伝家の宝刀」と言われているオプションプレイを補完する形でパスプレイに力を入れている。
|