春のオープン戦入りした体育会アメリカンフットボール部(トマホークス)はすでに関西大学、慶応大学、専修大学、そして日本大学と対戦し、全戦全勝を上げている。
 注目の選手は縦横無尽にフィールドを駆け巡るTB伊藤(一年)。日大三高出身の彼は昨年度一試合で最大五百二十yd走った記録を持つ。「高校の頃から(伊藤を迎え入れることを)狙っていた。スピードもあるし、体でぶつかることもできるプレイヤーだ」(青木助監督)  今季のQB桑野(三年)は高校時代からパスを得意としてきた。例年、ランを中心に攻撃を組み立ててきた法政であるが、学生日本一の座に着いた昨年はラン中心からバランスアタックへとシステムの変更を行った。今年もその方針が貫かれることが予想されるが、作年のQB井川はショート、ミドルのパスを中心に投げていたが、今年の桑野はディープゾーンへのパスにも積極的に挑戦している。「今回の試合(日大戦)は、プレイの組み立てがイマイチだった」青木助監督は桑野に苦言を呈する。
 注目のカードは二十日に行われたアメリカンフットボールの伝統校日本大学との試合。三十五―〇で勝利したトマホークスは昨年に続き日大を完封で退けた。フォーメーションを変えながら、ラン、パスとバランスのよい攻撃を展開。ゲームは終始法政のペースで進んだ。UB白木が先制TDを決めたのを始め、伊藤などが後に続く。昨年に引き続いて出場した守備LB中井(二年)は敵パス攻撃の際、QBにタックル(QBサック)を決め、法政守備陣に昨年と劣らない力があることを示した。だが、後半戦に入ると、逆にQB桑野がパスを投じる場面でプレッシャーを受ける場面が増える。敵のラッシュを止める役割であるラインがうまく機能していなかったようだ。
 試合終了後、大森監督は「チームとしてまだ出来上がっていない。全体の出来としては六十パーセントを超えない。今年のチームは期待していただけに残念だ」と話す。全勝とはいえ、甲子園ボウルへの道筋は険しいようだ。   (宮田清彦)     

 

  


 

COPYRIGHT(C)法政大学新聞学会

このホームページにおける全ての掲載記事・写真の著作権は法政大学新聞学会に帰属します。

無断転載・流用は禁止します。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送