サッカー部 前期5位ターン


 

 昨年のリーグ戦入替戦で惜しくも慶大に敗れ、一部昇格を逃した法大。今季こそ悲願の一部昇格を、と選手全員が誓い臨んだ二〇〇二年度関東大学サッカー二部リーグ戦。しかし、リーグ戦前期を終了した時点で八チーム中五位と、法大は厳しい現実を目の当たりにする形となった。

 

 開幕戦の相手は昨年度の都県リーグの覇者・流通経済大。全日本大学選抜のエースストライカー、阿部を擁する流経大は積極的に攻撃を仕掛けるが法大も主将・山本(四年)を中心とするDF陣がなんとか守りきり〇―〇の引き分けに持ち込んだ。「まだまだ発展途上」と現在のチーム状況を横谷監督はそう語り、法大にとっては無難なスタートを切ったと言えた。

 続く第二節の早大戦も一―一の引き分け。「発展途上のチームと認識しているがあくまで目標は一部昇格。勝利に対する気持ちをもっと出してほしい」と横谷監督は語った。

 そんな監督の気持ちが選手達に伝わったのか、第三節の東海大戦ではFW今道(一年)の公式戦初ゴールを含む四―一で圧勝。過去二年間公式戦で勝った事がなかった東海大に勝ったことで、このまま勢いに乗るかと思われた。

 しかし、続く第四節の日大戦で〇―一、第五節の明大戦で一―三と連敗。勝利に対する気持ちが空回りしてしまい、チームが一つにまとまらない苦しい戦いが続いた。

 そんなチームに光を射したのが第六節の東農大戦で怪我から復帰した司令塔・長山(三年)だった。昨年の二部リーグアシスト王に輝いた長山が前線に上手くパスを供給し、今道、加藤(四年)がゴールを決め二―一で勝利。連敗の嫌なムードを振り払った。

 前期最終節の相手は強敵・中大。惜しくも一―二で敗れたが、中大相手に最後まで粘りを見せる戦いを展開してくれた。 前期日程を終了し、首位の中大と勝ち点差八の五位の法大。厳しい位置に立たされてはいるが、前期リーグを通じて一年生FW今道の奮闘、司令塔・長山の復帰など、後期リーグにつながる戦いを見せてくれた。悲願の一部昇格を目指す法大の戦いは、まだ始まったばかりだ。

 

 


   

 

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