「朋心会」発足


 

 今年二月、野球部の合宿所がある川崎市中原区の地元住民らによって、法大野球部初となる地元後援会「朋心会(ほうしんかい)」が発足した。発起人代表は中原区で学習塾を営む内藤幸彦さん。内藤さん自身は早大出身だが、六大学野球が好きで、学生時代には神宮で当時の山中投手の姿を見ていたという。野球部とのつきあいのきっかけは、内藤さん所有の元社員寮を合宿所建て直し(二〇〇一年十二月に完成)の間だけ使わせて欲しいという野球部からの依頼からだった。内藤さんは寮を改築してアパートにする予定だったが、「かつてのスターである山中監督の頼みなら」と申し出を承諾。以後、選手への差し入れや、選手を自宅に招いての食事会などで交流を深めていった。さらに、地元にこんなに素晴らしい監督がいるのだから、その存在を知ってもらおうと山中監督の講演会を開催。同時に朋心会を立ち上げた。現在では、企業三十四社、川崎市長を含む四十七名の個人会員がいる。昨年十二月まで使用されていた仮合宿所は現在も第二合宿所として、選手が生活している。

 朋心会では既に、四月七日にオープン戦応援及び選手との交流会を開催。また四月二十七日・五月二十五日には神宮球場での試合観戦なども行い、内藤さんも地元の子供たちを引き連れて学生席で応援した。夏には中原区の中学生に法大の選手が直接指導する話がある。「法大の選手といえばエリート集団。そんな人たちに教えてもらえれば、子供たちにとってもいい刺激になります」と内藤さんは微笑む。山中監督も「(朋心会の発足は)非常にありがたい話。こちらからも(技術面等で)地域に還元し、地域の核となっていきたい」と話す。法大野球部に新しい風が吹き込んだようだ。      (幕内綾子)

 

 


   

 

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