秋季リーグ開幕


 

 9月13日、東京六大学野球秋季リーグ戦が開幕した。法大は第2週目の9月20日に開幕予定だったが雨天中止となり、22日に開幕となった。法大は主砲・佐々木(法・4)をけがで欠き、得点力不足が危ぶまれたが、2戦続けて先発投手が好投し、開幕カードの立大戦で連勝。勝ち点1を得て、好調なスタートを切った。

 開幕カードの対立大1回戦、4月13日の対慶大戦を3回4失点で降板して以来の先発となった松本(祥)(法・4)が登板した。「開幕戦を任せてもらえたので、勝てるピッチングをしたかった」と話した松本(祥)は、制球に苦しみながらもコーナーに投げ分け4回まで1安打無失点に抑えるものの、5回、連打を浴び1失点、先制を許す。

 しかし、その裏、先頭の山下(裕)(経営・3)がツーベースでチャンスを作ると、立大のエラーが続き2点を入れ逆転。「根元に当たったがパワーでうまく飛んでくれた」と話した、今季から4番に座った今村がタイムリーを放ち、この回で3得点した。

 その後、松本(祥)は制球が定まり、7回まで無安打に抑える。しかし、迎えた8回、先頭バッターを塁に出すと、大引(法・1)のエラーもありランナー1・2塁。2者打ち取ったあとタイムリーを浴び、1失点したところで降板した。その後は、春に大車輪の活躍を見せた下敷領(しもしきりょう)(文・2)が打ち取り、9回も3人で抑え、初戦を3対2で競り勝った。

 続く、対立大2回戦。連投となる下敷領が先発した。1・2回3者凡退に抑えるなど、球を低めに集めて5回まで3安打に抑える好投を見せた。それに応えたい打線は、4回、4番今村の長打でチャンスを広げ5番村上の犠牲フライで先制した。しかし6回、ヒットと死球でピンチを招いた下敷領はタイムリーを浴び同点に追いつかれた。

 その後、両投手が粘りを見せ、1対1のまま延長戦に入った。延長10回表、先頭バッター新里(法・4)がヒットで出塁し、続く西川(法・1)の打席にエンドランをかけ1死2塁。バッティングにも定評のある下敷領がタイムリーツーベースを放ち1点勝ち越した。その裏は1安打浴びるも無失点に抑え、2戦続けて接戦をものにした。

 好投した勝利の立役者、下敷領は「涼しかったので疲れはあまりなかった。勝てて嬉しい」と話した。

 1回戦は4番今村の活躍が見られたものの、立大のエラーに救われ、2回戦は好投し決勝打を放つなど、下敷領に助けられた試合だった。課題も見えたが、「ミスをしても競り勝つことができているので、春よりチーム状態は上がっている」と主将・新里が振り返ったように、春季は失敗が目立ったバント、エンドランなどで攻撃が繋がりを見せている。

 松本(祥)、下敷領の2投手の柱ができた今、春季に4番を務めた佐々木の離脱を、普久原(法・3)、今村(経営・2)など好調な打者でどこまでカバーできるかが今後のポイントとなる。

 

 


   

 

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