市ヶ谷体育館で火災

3階部分は全焼 復旧は8月末の見込み


 四月二十七日、市ヶ谷総合体育館にて、火災が発生した。二十七日の十一時二十五分頃、体育館三階の空手道場内の用具室から出火。その後火災報知機の非常ベルが鳴り、ほぼ同時に隣の柔道場で練習していた合気道会が発見、警備員により消防署に通報、十二時四十分頃に鎮圧、十三時三十分頃に鎮火となった。火災当日、体育館は約百人が部活動などで使用していた。

■火災による建物の被害

 この火災により、三階の約七五〇uが全焼した。また、熱により四階の窓ガラスが損壊し、外周部の雨水管が焼失した。煙による影響は、嘉悦学園やベルベデーレ九段などの近隣の建物にも及んでいる。他にも一階と二階が放水により被害を受けた、電気設備が接触不良を起こした等、被害は甚大なものとなっている。

■火災による被害者

  直接的な被害者は、女子バスケ部員六名と警備員一名の計七名。バスケ部員の六名は避難する際に煙を吸い込み軽症を、警備員は避難を誘導する時と全員の避難を確認した時に同じく煙を吸い込み、一酸化炭素中毒による中等症を負った。全員すぐに病院へ搬送されたが、軽症の六名は当日に退院した。中等症の警備員はそのまま四月三十日まで入院した。

■出火原因

  四月二十八日に行われた警察署と消防署からなる現場検証の結果、出火の原因は不明という結論に達した。焼け跡の状態から、出火場所は空手道場内の用具室と特定できたが、出火当時は空手道場には誰もいなかった、現場にはカセットコンロのガスボンベなどの引火しやすいものも幾つかあったが、どういった経緯で出火したか特定できない、あまりにも激しく燃焼してしまったので決め手がわからない等の理由で判断された結果だった。消防署は、突然火の手が上がり爆発音が聞こえたとの証言があることから、時間をかけて燃焼した後、突然大きな炎が上がる無炎燃焼がなんらかの原因で発生し、ガスボンベなどに燃え移って火災となったのではないかと推測している。

■今後の体育館

  体育館は、元の状態に復旧させる方向で話が進んでいる。復旧は、最短で八月末日になるという。

■部活動、体育の授業

  部活動、サークル活動は多摩キャンパスや小金井キャンパス等にある施設を代わりに利用することとなった。部、サークルによっては市ヶ谷周辺の諸施設等を利用しているところもあり、個々のサークルの都合に合わせた場所で活動していることとなっている。

  体育実技の授業は、教室での講義および、夏季休業中に集中的に行うことで対応するという。しかし、セメスター制に対応させるためには前期中に実技をしなければならず、市ヶ谷で体育を受講していた者も多摩キャンパスでの体育に移行させるという話も出ている。ただ、そうなってしまうと、遠隔地から通学している者には負担が大きい等の問題が発生してしまうため、現在検討中だという。

■大学側の対応

  今回発生した火災について、本学は四月二十九日付けで読売新聞、朝日新聞の新聞社二社と法政大学ホームページに謹告文を掲載した。学生には掲示板にて説明している。  

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